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2015.3.3 | カテゴリ:ブログ

怒りの種

怒り

みなさん、こんにちは〜。沖縄の心理薬剤師の野原貴子です。^^
今日もこのブログへお越し頂いてありがとうございます。
今日の沖縄は、暖かですが風が強く夏が近くなっているのを感じさせますね。
強風に呷られないように気をつけましょうね。
 
 
さて今日は、先日カウンセリングを行った患者さんのお話です。
患者さんは、がん患者さんで治療経過が良くしばらくうちのクリニックでの治療をお休みしていたのですが、最近、腫瘍マーカーの値が上がってきたので治療を再開したいとのご希望での来院でした。
 
 
お話を伺っていると、医療者への怒り、奥様への怒り、周りの人々への怒りなど『怒り』が
ご自身の身体を蝕んでいるようでした。
他者への怒りというのは、ご本人に恐怖感があったり、相手への不健全な執着があったりします。
 
 
再発という受け入れがたい恐怖感から発せられる怒り、
『今までの治療は全て無駄だった。』
『私がこんなに苦しんでいるのに、誰も気持ちを解ってくれない。』
『適切な医療を私に提示しない医者。』
『何も悪いことをしてないのに神も仏も無い。』など。
彼の言葉から発する沈痛な思い。
 
 
機関銃のように話すだけ話すとコップの水を一気に飲み干し、一息ついて
「今まで、こんなに人にしゃべったことは無かった。誰も自分の話しを聞いてくれないし、
私を理解してくれないから。」
「人間っていうのは、話しを聞いてもらえるだけで気持ち良くなるね。初めての気分だよ。」
と笑顔。^^
私はただ聞いてるだけ。^^
 
 
その後、彼が発した言葉を確認していくと、本人もちゃんと解っている様子。
『僕は怖いんだよ。』
『人間って年をとっても怖いんだね。まるで孫とおんなじさ〜。』
 
 
自分の気持ちが整理出来たと言い、治療に前向きな話しをされ、「今度は母ちゃんも連れて来るさぁ〜、あいつもあいつなりに心配してるから。」と笑顔で帰っていかれました。
 
 
私たちは怒りに支配されるときがあります。怒りの種は全ての人に在ります。
怒りの目で見ているときは本来の貴方の目ではありません。
そして怒りに支配されているときも本来の貴方自身ではありません。
 
 
私たちの本性は愛ある人間です。
 
 
怒りの目で相手や自分を見ていないか、怒りに支配されて行動していないか。。
それを見極め、愛ある道を歩むには日頃から怒りの種に水をやらずに愛の種に水をあげましょう。
怒りを包み込んで有効な肥料とし愛を育てましょう。♡
私たちにはそれが出来ると信頼しましょう。

芽4
 
では、今日も良い一日を。。^^

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